あなたは毎日シャンプーを使用して洗髪していますか?

ヘアケアの基本であるシャンプーによる洗髪ですが、

洗髪頻度が高くなり始めたのは昭和の戦後(1950年)頃からです。

それまでの洗髪頻度は平均月1~2回程度で、

櫛やブラシで梳かす事により汚れを取り除いていたと考えられます。

髪を束ねないヘアスタイルが主流になったのは、洗髪頻度が高くなり

お手入れの方法が進化したごく最近の事といえます。

今回はテーマをシャンプーに視点を向け、以下の3項でお話しします。

1.シャンプーが髪の毛に与える影響。

2.育毛シャンプーと普通のシャンプーの違い。

3.シャンプーのやり方で薄毛は治るのか。

1.シャンプーが髪の毛に与える影響。

薄毛に悩む方は誰もが「シャンプーは髪の毛に影響ありそう!」

と一度は考えるものだと思います。

シャンプーは毎日使っているものだからですよね。

しかし本来のシャンプーの役割は頭皮や毛髪の汚れを落として

清潔にすることが目的なわけです。

例え育毛効果の高い成分が配合されたシャンプーがあったとしても

すぐに洗い流されてしまいますので薄毛への影響はほぼ残らないでしょう。

2.育毛シャンプーと普通のシャンプーの違い。

これにはたったひとつ大きな違いがあります。

それは販売元による「ターゲット」が違うというマーケティング上の問題です。

「家族全員で使って下さいね」「誰でも使えますよ」という

幅広いターゲット層で販売するのではなく

「スカルプケアとして使って下さいね」という形で

薄毛の男性にターゲットを絞り、価格を高くして販売しています。

髪に良さそうな植物のエキスであったり、洗浄力の強い薬品であったり

育毛成分とされて表記されているもの以外は普通のシャンプーと変わりはありません。

特に大きな違いはないと考えると

これだけで薄毛をストップさせるのは不可能なんです。

そもそもすぐに洗い流されてしまいますからね。

3.シャンプーのやり方で薄毛は治るのか。

よくマッサージをしながら揉み洗うと良いという話しを耳にすることがあります。

本来マッサージの目的は「血行促進」ですから、

マッサージを施すことにより栄養分が毛細血管を行きわたって

髪を育てる毛母細胞が活性化されるのではないか?というものです。

確かに毛細血管が細くなると栄養が滞り、毛髪が弱くなる原因になりますね。

ただ男性の場合は遺伝とホルモンの関係が強いので、

血行だけが良くなっても改善には繋がりません。

AGAの場合はどんなシャンプーでどんな洗髪をしても

根本の原因には届かないということですね。

まとめ

シャンプーに期待できることは頭皮を清潔にして、香りをつけることでしょう。

育毛剤と同様にアフィリエイト(インターネット広告)が盛んな育毛シャンプー業界、

シャンプーだけで薄毛が改善することは決してありません。

皮膚が弱い方は洗浄力の強いモノ、強い力で揉み洗うなど

頭皮を傷つけることに繋がります。

頭皮環境を整えることは薄毛治療において基本ですので

くれぐれも間違った方法にはご注意ください。